ものづくりにふれて-鈑金制作と技術

山形でものづくり

三月も中旬を迎え、山形でも卒業式が行われ始めました。
大変な状況下ではありますが卒業生の皆様にはこれからの希望に向けて羽ばたいて頂きたいです。

私も、卒業の時期になりますと当時の【就職活動】の事を思い出します。
地元山形の求人は製造業の募集がとても多く山形県は、ものづくりが盛んだと当時の印象です。。

実は、現在の栄進鈑金製作所にて働かせて頂くまではものづくりには縁がない生活でした。
そんな私が、気づいた事や学んだ事もサイトを通して発信出来たらと思っております。

今回ご紹介させていただく事

「鈑金制作する事と技術」
・製品ができるまで多くの人の手が加わる
・鉄板の加工には最大サイズがある
・鉄は曲げると伸びる

製品ができるまで多くの人の手が加わる

一人では作れない、何人もの職人が必要

当然の事ではありますが、あたらめて実感いたしました。

私は普段(プログラム)として仕事を行っております。
お客様からの図面を元に鉄板の切り方や曲げの方向など現場の職人へつなげる仕事です。
一言では言えない作業になるのですが、一番注意する事は
【お客様の図面通り】に商品を作る事です。

図面から読み取る知識と構造的に可能かどうか制作にあたり無理な設計では無いか…
いろいろな事に注意しながら筐体の基礎を制作し鉄板の切り作業へバトンを繋ぎます。

当サイトでも紹介しておりますが、
(鉄板をバラス作業)→(鉄板を曲げる作業)→(鉄板を組み立て溶接をする作業)→(製品を検査する作業)→(商品を塗装する作業)
と多くの社員の手によって製品が作り上げられます。
社員一貫となって一つの物が出来上がるのはものづくりの楽しさだと思いました。
また、上記の作業すべて間で情報共有を行い【技術向上と品質向上】を心掛けております。

鉄板の加工には最大サイズがある

最大2,400mmの加工は弊社の強みです

鉄を曲げるベンダー
鉄板を曲げて製品を作るという事は、【鉄板を切る】【鉄板を曲げる】【筐体を塗装する】必要があります。
弊社では、最大【2400mm】の製品まで加工・塗装がすべての工程がグループ会社内で製作が可能です。
鈑金加工での【2400mm】も強みではありますが、塗装での【2400mm】はあまりないのではないでしょうか?
大型製品につきましてのお問い合わせも多くいただいております。

大きい製品の制作にも複数作業者で取りかかる必要があり、一人で作業するよりも安全に配慮した作業が必要になります。
小サイズ時もそうですが、安全に配慮した鈑金制作も取り組みの一つです。

鉄は曲げると伸びる

伸び値も含めた板取

鉄を曲げると伸びる
鉄を曲げると、曲げた所が伸びる事は知っていましたが鉄板の厚みや曲げる角度によってそれぞれ伸び値があるという事が鈑金制作においてはとても重要になってきます。
曲げが入る製品については、曲げた時に伸びる寸法を小さく設計する必要があります。
伸びる寸法は【板厚】【材質】【角度】によっても変わりそれを考慮しつつデータ制作を行う必要があります。
過去の実績データから、伸び値をマイナスにしたプログラムデータの制作を行っております。

現在でも、過去のデータより正確な数値が出れば社員同士話し合いより正確な数値を求めだしております。

この記事のまとめ

いかがでしたでしょうか?
私自身、普段文章を書くという事が少なく…

うまくお伝えすることができたか不安ではありますが
【製造業は一人ではできない】
【鈑金制作は限界がある】
【鉄は曲げると伸びる】

業界では当たり前の事かもしれませんが、いざ向き合うと奥が深いものです。